燻製を楽しむには温度管理をマスターしなければなりません。
燻製を始めてみると、誰もがぶつかる壁ですね。
今回は、燻製をしている時の庫内の温度が上がらない場合の原因とその対処法、温度の管理法についてお伝えしていきます。
温度が上がらない原因とその対処法
燻製をする時に温度が上がらない原因で考えられるのは、「燻製器のサイズが大きすぎる」「途中で火が消えている」の二つです。
燻製器のサイズが大きいと熱が充分に行き届きません。大きいサイズの場合は、冷燻をする時に用いられます。小さいほうが熱は全体に行き渡りやすいですよね。
ダンボールで燻製器を手作りするなら、温燻の場合は、2Lペットボトル6本入りのダンボールをすすめている人が多いです。
長さを測って作りたいなら、30cm×30cm×30cmを目安にしてください。
燻製器を購入する場合は、熱燻、温燻、冷燻に適しているサイズかどうかは商品説明などを参考にして選んでください。
シンプルな目安としては、熱燻と温燻は比較的小さいサイズ、冷燻は大きいサイズとなります。
「途中で火が消えている」のほうは、スモークウッドの立ち消えです。
原因としては、最初の着火が不十分であること、空気の対流が悪いことがあげられます。
スモークウッドの着火は、ライターではなく、トーチバーナーやガスコンロを使って、スモークウッドの全体が黒くなるまで火をあててください。
「空気の対流が悪い」のほうは、酸欠になると火が消えるということです。
手作りの燻製器の場合は、空気穴が必要となるわけです。
空気穴は、ダンボール箱の底のほうに作ります。底から5cmのところに片側2か所ずつ、合計4つです。
その他の対処法は?
先ほどの「燻製器のサイズが大きすぎる」「途中で火が消えている」の二つ以外の対処法は、熱源で調整すること、スモークチップを追加することなどで温度を上げる方法があります。
熱源で調整する方法は、電気コンロやカセットガスコンロを使う方法です。
夏場以外の温度が上がりにくい季節は、電気コンロやカセットガスコンロを使うほうが効率的です。
ただし、ダンボールの燻製器には使えません。
電気コンロやカセットガスコンロを使えない場合は、「スモークウッドの上にスモークチップを載せる」「スモークウッドを2個使う」「スモークウッドの両端に火をつける」などの
対処法があります。
スモークチップを使う場合も、ダンボール箱に火が燃え移ることがないように注意が必要です。
また、スモークウッドの燃焼効率を上げるには、パッド(受け皿)に魚焼き網などを乗せて、その上でスモークウッドを燃やす方法があります。
スモークウッドの下に空気を循環させることで、よく燃えるようになります。
温度の管理方法
燻製器の温度の管理方法には、温度計を使う方法とサーモスタットを使う方法があります。
それぞれ分けて使い方の例を紹介します。
– 燻製器用の温度計
燻製器用の温度計は、丸い形の温度計に長い釘がくっついているような形をしています。
燻製器に差し込んで、長い釘のような形をしている棒のほうで温度を計測するようになっています。
燻製器を購入する場合は、そのメーカー専用の温度計が販売されています。
温度計は、ダンボール箱の燻製器にもブスッと挿せるようになっています。
– 電熱器を使う場合は、サーモスタット
サーモスタットは自動で温度調整をしてくれる機器です。
上がり過ぎも、下がり過ぎも防止できます。
使い方は、サーモスタットを電熱器とコンセントの間にセットするだけです。
まとめ
燻製方法に適した温度にするには、燻製器のサイズを燻製方法に適したサイズにしましょう。
スモークウッドを使って温燻をするなら、2Lペットボトル6本入りのダンボール箱を用意するか、30cm×30cm×30cmの大きさを目安にしてダンボール燻製器を作ってください。
温度を上げるには、「スモークウッドの上にスモークチップを載せる」「スモークウッドを2個使う」「スモークウッドの両端に火をつける」などの対処法があります。
温度の管理には、ダンボール箱にも挿せる燻製器用の温度計を準備しましょう。
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