今回このページでは、エアコン送風は外気を取り込んでいるのか?
扇風機の代わりに使えるのか?を話題にしています。
「送風機能の大事な役割」についても、ぜひ参考にしてくださいね。
エアコン送風は外気を取り込む?室内機のしくみについて
エアコンの送風は、サーキュレーターで空気を循環させているようなものです。
室内機のファンを回すだけです。
外気を取り込んでいるわけではありません。
温度や湿度のコントーロールはしていないのです。
「室内機」の中はどうなっているのか?
「室内機」には、「フィルター」「熱交換器」「クロスフローファン」が備えられています。
「フィルター」は、掃除をしたことがある人はわかりますよね。
フィルターの役割は、空気中のほこりを室内機の中に入り込まないようすることです。
その「ほこりのない空気」を「熱交換器」によって、冷たくしたり暖かくしたりするわけです。
さて、クロスフローファンです!
このクロスフローファンは筒のような形をしていて、勢いよく回転して風を起こします。
というわけで、送風のときはクロスフローファンが活躍しているということです。
外気を取り込んで風を送っているわけではありません。
冷暖房のように熱を交換する必要はないので、室内機の「熱交換器」と室外機の「熱交換器」は働いていないです。
参考までに、冷房や暖房のときも外気を取り込んでいません。
冷房のときは、部屋の空気から「熱」だけを外に追い出しているだけなのです。
室内機と室外機は、パイプでつながっていますよね。
このパイプを通して、部屋の中の熱を部屋の外に運んでいます。
室内機の「熱交換器」と、室外機の「熱交換器」の働きのみで冷房と暖房が可能になるので、外気を取り込んではいません。
エアコンの送風は扇風機代わりになる?
自宅に扇風機がなくて、エアコンをつけるほどではない時には、冷房ではなく送風を使えるかもしれない?そう思う人も多いでしょうか?
先ほど説明したクロスフローファンは、扇風機みたいなプロペラ型にはなっていません。
その理由は、プロペラ型だと風がまっすぐ遠くまで届かないからです。
もう1つ、プロペラ型に比べると静かであることも特徴。
室内機のクロスフローファンの役割は、冷たい空気や暖かい空気を「遠くへ」「静かに」送り出すことです。
冷房と暖房がメインの機能ですからね。
ですから、室内機のクロスフローファンは、扇風機のような役割をするためには作られていません。
扇風機のように人の近くに置いて、強い風量で涼むことができないので、エアコンの送風では「涼しさ」は実感できないです。
ただ個人差はあるので、「私は涼しいですよ」という人はいらっしゃるかもしれません。
エアコンの送風の大事な役割
エアコンの送風の大事な役割に、エアコン内部を乾燥させて清潔に保つというのがあります。
冷房の場合は室内機が、暖房の場合は室外機が空気中の水分を凝縮させるため、エアコン内部の「アルミフィン」が濡れた状態になります。
エアコンの運転終了後は、「送風」でアルミフィンを乾かしたほうが良いのです。
カビ防止ですね。
エアコンを使用したあとに「送風機能」を使うことで、エアコン内を乾燥させることができます。
特に、シーズンの終わりに活用してください。
3時間~4時間ほど、 送風運転をしてエアコン内部を乾燥させましょう。
最新のエアコンは、運転が終了になると自動で「送風運転」を行います。
送風運転機能がない機種の場合は?
室温が30度以下のときに、冷房の設定温度を一番高くして3~4時間運転すればOK。
室温がリモコンの設定温度以下の場合は、室外機が作動しないため、送風運転になるしくみになっています。
内部クリーンまたは内部乾燥のある機種は?
内部クリーンまたは内部乾燥は、最初にリモコンによる設定が必要です。
そのあと解除するまでは、冷房や暖房運転のあと、毎回自動的に内部クリーン〈または内部乾燥)を行います
まとめ
送風モードのときは、クロスフローファンによって風が送られています。
外気は取り込んでいません。
扇風機の代わりにするには、人間の肌に当たる風量が足りないでしょう。
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