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甜茶と甘茶の味の違いは?花粉症への効果と副作用が見られた話について

甜茶と甘茶の味の違いと花粉症対策 暮らしと生活

砂糖は入っていないのに、砂糖が入っているかのような甘みのあるお茶。

甜茶と甘茶。

この2つの不思議なお茶を今回は話題に取り上げます。

花粉症の緩和や症状の軽減に飲まれる「甜茶」。

日本では4月8日に釈迦の誕生を祝う「灌仏会(花祭り)」に、仏像に注ぎかける「甘茶」。

それぞれの特性に迫ってみます。

甜茶と甘茶!味の違いは?

個人的には、どちらも飲んだことはあります。

「天然の甘みだからダイエットにもいい」と、健康茶好きの人に出してもらって、飲み比べをしたようなことがありました。

残っている記憶は、日本の緑茶とは明らかに違う口当たりで、紅茶とは違う「あと味」がした印象です。

出されたときに「薬草茶」というようなことを言われたので、少し抵抗感があったからか、甘みより「薬っぽい」感じがしたことも思い出します。

あらためて成分を調べてみました。

甜茶の天然の甘味成分は、「ルブサイド」と呼ばれるものです。

ルブサイドは砂糖の300倍の甘味があるのに、カロリーが低いということで、甜茶を飲む「置き換えダイエット」をする人がいました。

砂糖の300倍の甘味と言っても、「甜茶」がメチャクチャ甘いというインパクトはありません。

おそらく、含まれているルブサイドの量は少ないのでしょう。

甜茶は植物としてはバラ科ということもあって、言われてみれば、そんな感じのする「甘み」です。

甘茶は、「アジサイ科アジサイ属のガクアジサイの変種」とのことです。

甘茶の甘味成分は、フィロズルチンとイソフィロズルチンを含み、甘さはショ糖の400あるいは600~800倍とも言われています。

こちらも、飲んでみても驚くほどの甘さはないです。

やはり、含まれているの問題でしょう。

甘茶について調べてみると、苦味成分として緑茶やワインにも含まれている「タンニン」も、味に影響しているようです。

甜茶と甘茶の違い!花粉症にも効果あり?

「花粉症に良い」とすすめられるのは、甜茶のほうです。

ただし、花粉症に効果があるのは、バラ科キイチゴ属の「甜葉懸鈎子(てんようけんこうし)のみだそうです。

販売では、「甜茶100%」「バラ科100%」と言って宣伝されています。

「甜茶ポリフェノール」が入っていないと、花粉症への効果は発揮されないとのことです。

バラ科ではない甜茶とは?

甜茶の定義は、植物学上の茶とは異なる「葉」による甘いお茶の「総称」になるそうです。

バラ科キイチゴ属の甜葉懸鈎子の他には、以下のものがあります。

アカネ科の牛白籐(ぎゅうはくとう)

ブナ科の多穂柯(タスイカ)

ブナ科の多穂石柯葉(タスイセキカヨウ)など。

 

学術的なことを調べると、アジサイ科アジサイ属のアマチャ(別名ドジョウサン、土常山) も、甜茶の1つになるようであります。

何だか、ややこしいです。

もう1度確認しておきますね。

花粉症に効果があると言われているのは、バラ科キイチゴ属の「甜葉懸鈎子」です。

どちらにしても、民間医療(代替医療)になるので、西洋医学的な根拠を示すようなデーターは見つかりません。

花粉症への効果については、商品の「甜茶」の口コミを頼るしかないです。

厚生労働省の「花粉症の民間医療について」のページを参考にすると、他のものと比べて「甜茶」の期待が高かったのか、アンケートの回答数は多いです。

2020年1月29日現在のデーターでは、500人近くの回答のうち「効果が有る」としたのは14%となっています。

副作用は?

副作用が心配されるのは、甘茶のほうです。

2009年の岐阜の花祭りと、2010年の神奈川の花まつりで甘茶が振る舞われたとき、嘔吐や吐き気などの食中毒様症状が見られた例があります。

神奈川の保健福祉事務所は、医師の届け出や状況から「甘茶」が原因としたようです。

しかし、食中毒の原因菌は特定されていません。

ネットの情報では、「濃すぎると良くない」とか、「飲みすぎると良くない」と伝わっています。

どれくらいがダメなのかは明確ではありません。

甘茶の食中毒があった!という話から、広まったのかもしれません。

市販の甘茶を飲むときは、商品の「お召し上がり方」の分量を守ってください。

おいしい飲み方

煮出し方は、商品の説明にしたがってください。

アレンジレシピとしては、どちらも豆乳を加えて「ラテ」にすると飲みやすくなります。

レモン汁を混ぜれば、レモンハーブテイーふうの味です。

レモングラスティーとブレンドする方法もあります。

健康を意識する人は、抗酸化作用のあるルイボスティーとブレンドするようです。

変わり種のアレンジとしては、アイスにして炭酸で割るパターンもありました。

まとめ

花粉症の緩和で試したい人は、バラ科の甜茶である「甜葉懸鈎子」をお求めください。

甘茶の食中毒は、嘔吐や吐き気などの症状が見られたそうです。

頻繁に起きているわけではありません。

市販の甘茶を飲むときは、商品の「お召し上がり方」の分量を守ってください。

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