今回の中心テーマは、神棚へのお札の並べ方です。
どのお札をどの位置に並べたら良いのかについてです。
お伝えする順番は、「神棚へのお札の並べ方2枚の場合」「神棚へのお札の並べ方3枚の場合」「神棚へのお札の並べ方複数の場合」です。
参考にしてみてくださいね^^
神棚へのお札の並べ方2枚の場合
— 神棚と宮形(みやがた)の違いから説明
神棚にお札をまつるところについて整理しておきます。
お札をおまつりする棚は「神棚」、お神札を納めるお宮を模した入れ物は「宮形(みやがた」になります。
宮形(みやがた)には、三社造りの宮形、一社造りの宮形があります。
— 神棚へのお札の並べ方2枚の場合
神様の格と順位に従って並べます。中央に最上位のお札、次に向かって右、その次に向かって左というのが多く見られる並べ方です。
これから考えて2枚の場合は、神様の格と順位の高いほうから、向かって右、向かって左ということになります。
例1
例2
例3
神棚へのお札の並べ方3枚の場合
三社造りの宮形の場合は、お神札をまつる御神座の順位に従って、中央に最上位のお札、次に向かって右、その次は向かって左になります。
先ほども、お伝えした通りです。
中央:「神宮大麻」(伊勢神宮の天照大御神のお札)
向かって右:「氏神神社」のお札
向かって左:「崇敬神社」のお札
一社造りの宮形の場合は、最上位のお札を一番手前に、その後ろに御神座の順位に従って重ねてお納めします。
神棚へのお札の並べ方複数の場合
お札が複数の場合は、どのようなケースが考えられるかと言うと、崇敬神社のお札が複数になることが考えられます。
崇敬神社は、個人の特別な信仰により崇敬される神社です。
自分の好きな神社、人生で円のある神社ということになります。
ですから、複数になることがあります。
崇敬神社のお札が増える場合は、崇敬神社の「向かって左」の位置で後ろに重ねていく形にします。
宮形にお札が入らない場合は、どうすれば良いか?
多くの人は、次のようにされているようです。
崇敬神社のお札が増えて、宮形に入らない場合は、宮形の「向かって左」の位置に、半紙を敷いて、お札を重ねていきます。
氏神様と産土神様(うぶすながみ、うぶしなのかみ、うぶのかみ)のお札を別にする場合は?
今の住んでいる地域の氏神様を優先する考え方が多いです。
今の住んでいる地域の氏神様のお札を「向かって右」、産土神様のお札を「向かって左」。
重ねる場合は、氏神様のお札が前、産土神様のお札が後ろとなります。
氏神様と産土神様は、現代は同じと考えられています。
違いを現代の私たちの言葉で説明すると、産土神様は生まれた場所の神様となります。
産土神様は、その個人を生涯守ってくださる神様と考えることができます。
現代社会では引っ越しをすることは普通なので、今住んでいる地域の氏神様は変わっていくということになります。
そのようなことから、産土神様のほうを大事にする考えの人もいらしゃいます。
古来の人たちの考えは次の通りです。
「氏」なので、一族となります。
血縁があるわけです。
その背景があって「氏神様」となります。
それに対して、地縁的な関係(住んでいる地域が同じ)で結ばれる人々が崇敬する神様を「産土神(うぶすながみ)」。
生まれた土地が同じということなのでしょうかね。
神棚へのお札の並べ方複数の場合は、氏神様と産土神様をどちらを優先するか?家を守ってもらえるのは、氏神様。
個人を守ってくれるのが産土神様。
そのように考えると氏神様を優先する位置にしたほうが良さそうですね。
まとめ
今回は、神棚へのお札の並べ方をお伝えしました。
並べる場合の基本は、「中央に最上位のお札、次に向かって右、その次に向かって左」。
重ねる場合は、最上位のお札を一番手前に、その後ろに御神座の順位に従って重ねてお納めする。
この2つを中心に考えて、神様の格と順位に並べてください。
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