今回の話題は、ハイターの誤飲です。
そんなことがあるのか?というような話ですよね。
小さいお子さんと高齢者は、ハイターに限らず洗剤類を誤飲してしまうことがあります。
また深刻なケースでは、精神的に安定していないと、意識的に飲むこともあるようです。
ですから洗剤のメーカーのほうでは、緊急受付センターなどを設けて、電話、メール、FAXなどでの対応をしています。
このページお伝えするポイントは、「ハイターを誤飲した場合に出る症状」「ハイターを誤飲した場合に症状が出るまでの時間」「 ハイターを誤飲した場合の応急処置と治療」です。
どうぞ、ご覧ください。
ハイターを誤飲した場合に症状が出るまでの時間
はじめに症状を確認しておきましょう。
ハイターを誤飲した場合は、その量によっては死に至るケースも伝えられています。
致死量については、ネット上ではデーターは見当たりません。
おもな症状は次の通りです。
* 吐き気。
* 嘔吐。
* 口腔内のひりつき。
* 前胸部痛。
* 上腹部痛。
* 口や食道、胃などの粘膜に、「むくみ」や「ただれ」が生じる。
* ダメージを受けた粘膜からの出血による吐血がある。
症例の写真では、唇や瞼が異状に腫れている様子などが見られます。
救急車内では、呼吸困難になる場合も多いことから気道を確保する処置が取られるそうです。
ハイターを誤飲した場合に症状が出るまでの時間は、早いと3分くらいとのこと。
病院は、救急外来または小児科。
誤飲の対応に慣れているのは、救急医と小児科医です。
応急処置と病院での治療については、次の項目で確認してください。
ハイターを誤飲した場合の応急処置と治療について
応急処置で絶対やってはいけないこと!
まずは、これからチェックしてください。
危険(1)
混ぜるな危険!という漂白剤ですから、ジュースや炭酸ドリンクを飲ませてはいけません!
塩素系と酸性を混ぜることになるので、体内で化学反応(熱やガスを発生する)を起こしてしまう恐れがあります。
危険(2)
ハイターを無理に吐き出そうとしない!
嘔吐物が気管に入って、「窒息」や「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」を起こす危険があります。
望ましい応急処置
(1)すぐに水で口をすすぐ。
(2)冷えた牛乳または卵白を飲ませる。
牛乳または卵白を飲ませるのは、胃壁を保護して成分の影響を弱める働きを利用して、薬物(ハイター)の吸収を遅らせる応急処置です。
薄めたハイターを誤飲した場合
応急処置後、誤飲した製品(ハイターの容器)を持参して医師に相談しましょう。
ハイター原液または濃い濃度のハイターを飲んだ場合
応急処置後すぐに、飲んだ製品(ハイターの容器)を持参して医師の診察を受けてください。
早急の対応が必要になります。
繰り返し確認です!
病院は、救急外来または小児科。
誤飲の対応に慣れているのは、救急医と小児科医です。
病院での治療について
治療ケース(1)
大量の洗浄剤を飲んだ場合は、慎重にチューブを挿入して洗浄剤を除去する。
治療ケース(2)
点滴をして、抗菌薬の対症療法を行う。
治療ケース(3)
胃粘膜を保護する防御因子増強薬を使う。
治療ケース(4)
胃に穴が空いている場合は手術が必要となる。
治療ケース(5)
喉が腫れて呼吸困難に陥っている場合は、気管挿管などによる気道確保が必要となる。
まとめ
小さいお子さんがいる場合は、「ハイターの容器」や「漂白中のコップ」などは手の届かないところに置いておきましょう。
アルツハイマーの高齢者や精神的に不安定な方がいらっしゃる場合には、漂白剤のストックなどは置かないほうが良いかもしれません。
応急処置と救急車の手配は、いつでもできるようにしておいてください。
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