ペアガラスが熱割れするというのを聞いて、ふと気になったのは、割れたガラスも保険で直すことができるのか?そんなお話になります。
今回は、「熱割れかどうかの見分け方」「熱割れの場合は保険で直せる?」「熱割れしないようにできる対策はある?」こあたりにについての話題です。
参考にしてみてくださいね^^
ペアガラスの熱割れであるかどうかの見分け方
熱割れとは何か?ここから整理していきましょう。
窓ガラスの「熱割れ」は、窓ガラス内の温度差によって生じると言われています。
どういうことかと言うと、陽があたる「ガラスの中央部分」は、太陽光の熱を吸収して温度が高くなります。
すると、ガラスが膨張します。
陽があたらない「ガラスの端の部分」は、温度が変わらないため膨張しません。
その結果、「ガラスの中央部分」と「ガラスの端の部分」が引っ張り合うようになります。
反対の力が働くので、窓ガラスにひび割れが生じるというわけです。
それでは、テーマの「熱割れであるかどうかの見分け方」に移りましょう。
ペアガラスが熱割れしたのか?物が飛んできて割れたのか?見分ける方法はあるか?
◎ 飛来物で割れた場合
飛来物で割れた場合は、ぶつかった場所に開口部が開きます。
穴が空いた状態ですね。
ガラスが薄い場合は、飛来物が部屋に飛び込んでいるか、ガラスが粉々に飛び散っているか、そんな状態になっているはずです。
ペアガラスのような丈夫なガラスだと、物がぶつかった場所を中心にして、「くもの巣状」にひび割れることが多いです。
何かが「ぶつかった形跡」があれば、窓の外に落ちているものを確認するのも1つの手がかりになると思います。
◎ 「熱割れ」の場合
「熱割れ」の場合は、線が入ったように割れています。
そこから枝分かれしたような「ひび」も見られます。
「熱割れ」の「線」は窓枠から直角に伸びるような感じで、縦に入ることもあれば、横に入ることもあるようです。
また、「熱割れ」の「ひび」は放物線を描くことはないそうです。
ペアガラスの熱割れが保険の補償対象となるケース
どうやら、熱割れが補償対象となるケースと対象外になるケースがあるようです。
◎ 熱割れが補償対象となるケースは?
火災保険の補償の中に、「破損・汚損損害特約」という補償が付帯されているケース。
破損・汚損損害特約で判断されると、「不測かつ突発的な事故による損害」を補償されるので、
「熱割れは予測できなかった損害(事故)」と認定されることがあるようです。
◎ 熱割れが対象外になるケースは?
火災保険の約款に、「ガラスの性質によるひび割れは除きます」と記載されていると、「熱割れは、保険支払いの対象外」となるケースもあるとのことです。
◎ 熱割れが補償対象となっても、免責金額に注意!
注意したいポイントは、保険会社は1か所を1事故と判断される場合があることです。
「熱割れ」は、複数の場所に発生しているケースが多くあります。
その場合、免責金額も1事故に対して発生します。
免責金額は、損害の金額から差し引かれる金額ですから、被保険者が自己負担する金額となるわけです。
「熱割れ」が複数の場所に発生していると、複数の申請をすることになり、その結果「工事費用」が免責金額を下回る場合には「支払い対象外」となってしまうことがあります。
熱割れしたペアガラスの工事費用は、結局は自己負担になるケースもあるということです。
この免責金額は、保険会社によって設定金額が異なります。
がっかりする前に、加入している保険の免責金額を確認しておいたほうが良いですね。
ペアガラスの熱割れ対策
ひび割れ防止に使えるフィルムは、「ペアガラス」や「網入りガラス」には貼れません。
ですから、ペアガラスの熱割れ対策は部屋の環境で予防することになります。
熱割れは窓ガラスの温度差によって生じるので、温度差ができないような工夫が必要なのです。
窓ガラスの周辺に家具など配置すると影ができて、窓ガラスに部分的な温度差が発生してしまいます。
なるべく、窓周辺には物を置かないようにしましょう。
また、エアコンの熱風がガラスに当たっているかどうかもチェックしてみてください。
熱膨張を引き起こす原因となるので、熱風を直撃させないようにする工夫が必要です。
まとめ
物がぶつかってガラスが割れた場合は、ぶつかった場所を中心にして、「くもの巣状」にひび割れることが多いです。
「熱割れ」の場合は、線が入ったように割れています。
ペアガラスの熱割れが保険の補償対象となるかどうかは、火災保険の約款を確認しましょう。
また、免責金額についても注意してくださいね。
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