数百台の改造車と迫力のあるアクションバイオレンスな映画
「マッドマックス 怒りのデスロード」
今回は、マッドマックス怒りのデスロードの撮影舞台裏や裏話、設定秘話についてお伝えします!
怒りのデスロード撮影舞台裏や裏話
まずは本作自体についての裏話です。
公開まで15年かかった
この映画、実際に企画が立ち上がったのが2001年。
しかし、2001年9月11日に9.11事件が起こり、その影響で制作は中止に。
また、ロケ地であるオーストラリアで撮影準備に入り、いざ撮影開始となった時、15年ぶりの大雨に見舞われ撮影を断念。
映画のロケ地として最適だったはずの、乾いた赤土の砂漠大地にはあたり一面きれいな花が咲き乱き、不向きなロケ地に変貌。
18ヶ月間(!)待ったけれど元に戻る事はなく、やむを得ず、ロケ地を変更したというから驚きです。
当初はCGで作る予定だった
「マッドマックス 怒りのデスロード」は究極のロードムービーです。
数百台の改造車が爆走するこの映画の爆破炎上シーンについて、実は最初CGでやる予定だったとジョージ・ミラー監督が語っています。
「最初はCGでやる予定だった。その後、ミニチュアモデルで撮るという話になったが、最後はやはり本物の戦闘車を横転させて派手に炎上させることにした」
引用元:映画ナタリー https://natalie.mu/eiga/pp/madmax
CGで作られれた映画が多い中、本物の迫力が凄い映画ですね!
「AKIRA」から影響を受け「北斗の拳」に影響を与えた
ジョージ・ミラー監督は幼少期をオーストラリア田舎町で過ごしました。
映画とマンガで育ったミラー監督は、大友克洋の「AKIRA」に影響を受けたと公言しています。
また、「北斗の拳」は「マッドマックス2」に影響を受けたとされています。
確かにライダースジャケットにプロテクターを身につけた屈強な男たちは「北斗の拳」にそっくりですね。
「AKIRA」は世界観を作る上でもストーリーを語る上でも、何よりもビジュアルを大事にしている。「マッドマックス 怒りのデス・ロード」でもそこを意識していて、「荒野だからといって、美しくできないわけではない」とスタッフに伝えた。
私はそういう美意識を日本のマンガやアニメから学んだんだ。引用元:映画ナタリー https://natalie.mu/eiga/pp/madmax
「輸血袋」は実在した!
本作に登場する「輸血袋」。
実は、戦時中に実際に使われていたものが元になっています。
血液の冷蔵技術がなかった当時、囚人から血液を集め、輸血が行われていました。
必要な時に輸血ができるよう、ナチスの親衛隊には、血液型のタトゥーが彫られていたそうです。
T・ハーディとS・セロンの不仲説
過酷な環境下での撮影のため、俳優達同士で衝突していた事を告白しています。
ミラー監督自身も、安全性を徹底的にこだわらなけらばいけないという事が不安で、俳優達についてもっと注意を払うべきだったとコメントしています。
中でも、トム・ハーディとシャーリーズ・セロンにおいては、互いの気持ちを理解する事がむずかしく、衝突する事があったとコメントしています。
様々な苦悩があったからこそ、素晴らしい作品が出来上がったのではないでしょうか。
衣裳デザインの舞台裏話
「マッドマックス 怒りのデスロード」は、2015年に公開されてから2016年にかけて、50を超える映画賞各部門の受賞歴があります。
特に、2015年のアカデミー賞では、10部門にノミネートされ、これまでで最多の6部門を受賞しました。
今回は特に衣装とメイクアップについての舞台裏をご紹介したいと思います。
当初ジェニー・ビーヴァンではなかった
衣裳デザイン、コスチュームを手がけたのはデザイナー「ジェニー・ビーヴァン」です。
「マッドマックス 怒りのデスロード」の舞台設定は、
環境汚染によって肉体が変化した人間たちの姿を、強烈なインパクトのビジュアルで表現
している事ですが、当初はビーヴァンではない衣装デザイナーが担当していました。
フュリオサはロングヘアだった
前任の衣装デザイナーの提案で、当初フュリオサはブロンドのロングヘア設定でした。
しかし、フュリオサを演じたシャーリーズ・セロン自身から、丸坊主になる事をミラー監督に提案したのです。
彼女自身、マッドマックスの大ファンだったからこそ実行できた事なのでしょう。
ファッションに興味がない
映画評論サイトの取材でビーヴァンは次のように語っています。
「私はファッション自体には興味がないし、”見た目”は特に気にしていません。そうではなくて、”衣服は彼らを物語るものでなければならない”と思っています。シャーリーズと会ったときに一番に話した話題は、フュリオサは長距離を移動するので、もっと実用的な服が必要だということ、そして、髪型をどうするか、ということでした。」
引用元:BANGER!!! https://www.banger.jp/news/34361/
本作の衣装デザインプランを、大胆に変更した事を明かしています。
その結果が、アカデミー賞「衣装デザイン賞」受賞に繋がったのですね。
メイクアップ&ヘアスタイリング裏話
次は、メイクアップやヘアスタイリングについての裏話をご紹介します。
2015年アカデミー賞メイク・ヘアスタイリング賞を受賞した「マッドマックス 怒りのデスロード」。
当時のメイクアップ担当は、
〇ダミアン・マーティン
〇レスリー・バンダーボルト
〇エリカ・ワーデガ
です。
多くのアカデミー賞候補者が出席するシンポジウムの中で、メイクアップ&ヘアスタイリングの舞台裏や設定秘話、裏話などを語ってくれています。
その内容をご紹介します。
ダミアン・マーティンが語る設定秘話
ダミアン・マーティンによると、
ダミアン・マーティンは、撮影時の苦労について「カーチェイスの撮影で、俳優陣が車から降りるたびにメイクをチェックしなくちゃならない。シーンによっては、100人くらいの規模の群衆になるからね。それが一番大変だったかな」と振り返る。
引用元:シネマトゥデイ https://www.cinematoday.jp/news/N0080752
また、「マッドマックス 怒りのデスロード」の中でも、特に強烈なキャラクターが、火を噴くギターを持った「コーマドーフ」ではないでしょうか。
このキャラクターについてダミアン・マーティンは、
「多くは衣装チームが作り上げたんだけど……」とつぶやきつつ、「僕も一番気に入っているキャラだよ」と笑顔。「マックスとのファイトシーンで彼のマスクが取れて盲目であることがわかるんだけど、実際に俳優の目を隠してしまったんだ。だから彼は、ほとんどのアクションを目隠し状態でこなさなくてはならなかった。本当にクレイジーだよね」と笑顔。「あと、口の両端をホチキスみたいな金具で止めているスリットもグレートだ。本気でマッドなキャラクターだと思っているよ」。
引用元:シネマトゥデイ https://www.cinematoday.jp/news/N0080752
と設定秘話を語ってくれています。
レスリー・バンダーボルト、エリカ・ワーデガが語る舞台裏
「マッドマックス 怒りのデスロード」の中で他に気になるのが、武装集団「ウォーボーイズ」です。
アカデミー賞シンポジウムの中では、ウォーボーイズが口に吹きかける「銀のスプレー」についての裏話を語ってくれています。
ケーキのデコレーション用のパウダーやスプレーにアルコールなどを混ぜて作られていると語ると、「ちなみに、ネット通販で(銀色の)ケーキ用スプレーを見ると、コメント欄が『俺を見ろ!』だらけになってるのよね」と明かし、笑いを誘った。(編集部・入倉功一)
引用元:シネマトゥデイ https://www.cinematoday.jp/news/N0080752
ネットで調べてみると、今でも楽天市場などで売っているようです。
〇シルバー銀河 140ml
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10月にかけてハロウィンの季節がやってきますので、衣装を自作するなど、いろんな使い道がありそうです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、マッドマックス怒りのデスロードについて
- 怒りのデスロード撮影舞台裏や裏話
- 衣裳デザインの舞台裏話
- メイクアップ&ヘアスタイリング裏話
をテーマに記事をご紹介しました。
続編が決定しているようですので、次回作が楽しみですね^^
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